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『今日この日を私は心からの愛を持って迎える』

第2巻

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

なぜならばこれはいかなる仕事においても成功するための最大の秘訣だからである。

 

腕力は盾を打ち砕き人を殺す事もできるが人の心を開くことはできない。

 

これができるのは目に見えない愛の力だけである。

 

この愛の心を持ってお客様に接し得ぬ限り私はただの行商人のいきを出ることはできない。

 

私は愛を持って私の最大の武器としよう。

 

私に呼びかけられたお客様は私の愛の力の前では結局は商品を買わないではいられなくなるに違いない。

 

あるいはお客様は私の説明に納得しないかもしれない。

 

私の話をのっけから信じないかも知れない。

 

私の着ているものを感じの悪い服装というかも知れない。

 

私の顔つきが気に食わないかも知れない。

 

私との売買契約が疑わしいと思うかも知れない。

 

しかしながらどんなに固く凝りついた地面もやがては太陽の熱では溶かされてしまうように 私の愛は人の心を温め開いてしまうであろう。

 

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

ではどのようにそれを成し得るのか?

 

これより以後私は全てのものを愛の心を持ってみることにしよう。

 

そして私は生まれ変わるのだ。

 

 

私は太陽を愛する。

 

それは私の骨の髄まで温めてくれるが故にまた私は雨を愛する。

 

それは私の心を洗い清めてくれるが故に…

 

私は光を愛するそれは私の行手を照らし出してくれるが故に…

 

また私は暗闇さえ愛するそれは私に星の輝きを見せてくれるが故に私は喜びを歓迎する。

 

なぜならそれは私の心を広げてくれるからだ。

 

しかしまた悲しみにも耐えようなぜならそれは私の魂を開いてくれるからだ。

 

報酬は当然私に支払われるものだから私は喜んでそれを受け取ろう。

しかし障害もそれは私がその仕事に挑んだゆえに生じたことだから同じく喜んで迎え入れよう。

 

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

 

しかしどのような言葉を持って話しかければ良いのか?

 

私は私の敵を讃えよう。

 

これによって彼らは私の友となろう。

 

私は友を力づけよう。

 

そうすれば友は私の兄弟となる

常に私は彼らを讃えるべき理由を探すべく努めよう。

 

決して彼らの悪口をかき集めるようなことはするまい。

 

他人を非難したくなったら私は自分の舌を噛もう。

 

その反対に人を褒めたくなったら私は屋根の上から大声で叫ぼう。

 

 

鳥や風や海やそして大自然の全てが彼らの創造主を褒め称える音楽を奏でているではないか?

 

そして人々も同じく創造主が作りたもうたものである。

 

その創造主も同じ子らに向かって私も音楽を奏でる事ができないはずはない。

 

これからはこの秘密を決して忘れることはない。

 

そしてこの秘密が私を変えるのだ。

 

今日この日を心からの愛を持って迎える。

 

 

それにはどのように振る舞えば良いのか?

 

私は人々の好意を全て愛する。

人の好意には例え表面からは見えなくても全ての人に褒め称えられる性質のものが秘められている。

私は愛の力を持って彼らが心の周りに張り巡らした不審と憎しみの壁を崩しさろう。

 

そしてその場所へ私は丈夫な橋をかけよう。

そうすれば私の愛はそこを渡って彼らの魂の中に入っていくに違いない。

 

 

私は野心家を愛する。

なぜなら彼らは私を勇気付けてくれるからである。

 

 

私は失敗者を愛する。

なぜなら彼らは私に教訓を与えてくれるからである。

 

 

私は王様を愛する。

なぜなら彼らも等しく同じ人間だからである。

 

 

私はおとなしい人を愛する。

なぜなら彼らは神のように謙虚だからである。

 

 

私は止めるものも愛する。

なぜなら彼らは孤独であるから。

 

 

私は貧しい人も愛する。

なぜなら彼らはこの世の中に一番多くいるからである

 

 

私は若者を愛する。

なぜなら彼らは若々しい信念を抱いているからである。

 

 

私は老人を愛するな!

ぜなら彼らは歳月をもたらしてくれた知恵を持っているからである。

 

 

私は美しい女を愛する。

なぜなら彼女らの目には悲しみが讃えられているからである。

 

 

私はみにくい人を愛する。

なぜなら彼らの瞳に宿る平和と静けさの故に

 

 

今日この日を心からの愛を持って迎える。

 

しかし私は人々の行いに対してどのように対応すれば良いのであろうか?

 

その答えはただの一語を持って答えられる。

 

 

『愛を持って』

 

 

この一語である。

 

 

愛は人の心を開くための武器である。

 

同時に他人からの憎しみの矢や怒りの槍を跳ね返す盾でもある。

 

災難や失意が激しくこの盾を撃ち叩いてもやがては春の雨のように力を失ってしまう。

 

この盾は仕事場では私を守ってくれ。

 

一人いる時は私の心の支えになってくれる。

 

失意の時は泰然 得意の時は冷然とさせ心の乱れを鎮めてくれる。

 

盾は日を追うごとに強力になるがやがてはその盾さえ私は必要としなくなる。

 

私はその盾をかたわらに放棄しあらゆる武器を持たないまま世間の人々の中に入っていくことができるようになる。

 

その時こそ私の名前はピラミッドより高く讃えられることだろう。

 

今日この日私は心からの愛を持って迎える。

 

 

しかし私は初めて出会う人々に対しどのように接すればよいのであろうか?

方法はただ一つである。

 

無言のうちに心の中で私は彼に近寄り そして私はあなたを愛していると呼びかける。

 

この言葉は沈黙のうちに語られるがしかしそれは私の目の中で輝き

私の額のシワを拭い去り

私の唇に微笑みをもたらし

私の声の中にこだまする。

 

そしてこの時初めて彼の心が開かれるのである。

 

心がすでに私の愛で開かれているのに

私の差し出す商品を拒めるものがいるだろうか?

 

 

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

 

私は何にもまして自分自身を愛する。

そして常に私自身を知り尽くすべく努めよう。

 

私の肉体の一部とかした精神・魂・心の全てを知り尽くすのだ。

 

私は自分の肉体の要求にそのまま溺れることなく

清潔さと適正さを持ってその要求に優しく答えよう。

 

私は私の精神が邪悪なるものや絶望的なるものに惹きつけられることを決して許さず、

むしろそれらを長い間に培った知識と叡智を持って高い境地にまで昇華させよう。

 

私は独りよがりな自己満足に陥ることなく

瞑想と祈りによって自らの魂を高めていこう。

 

私は自分の心が狭く冷酷になるのを許さない。

 

人々と愛を分かち合い寛容の心を成長させ

世界が暖かい友情で包まれるのが私の望みである。

 

 

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

今より私は全人類を愛する。

 

今この瞬間より

全ての憎しみは私の血管から除かれる。

 

なぜならもう私には愛する時間はあっても

憎む時間はないからである。

 

今この瞬間より

私は男の中の男になるべくその第一歩を踏み出す。

 

私は愛を持って売り上げを100倍にも伸ばし

偉大な商人になってゆくのである。

 

例え私には何の長所がないとしても案ずるには及ばない。

 

愛さえあれば成功への道は必ず開けるのである。

 

愛がなければあらゆる知識や技術を持っていようときっと失敗することだろう。

 

今日この日を私は心からの愛を持って迎える。

 

 

そして私は成功する。