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①五常の徳「仁義礼智信」

豊かな人間性を育むことが求められているが、日本の伝統や文化に大きな影響を与えた人と しての道、

守るべき徳を説いた儒教の教え「五常の徳」について再確認したい。

 

五常の徳は、孔子、孟子が説いた、仁、義、礼、智の四端(生まれながらに人に具わってい る四つのもの)に、

信を加えてまとめられたものである。

 

 

 

【仁】

 

仁は人間が守るべき理想の姿である。

 

自分の生きている役割を理解し、自分を愛すること、 そして身近な人間を愛し、ひいては広く人を愛することである。

 

単純に情け深いのではなく (単なる同情ではなく)、自分には厳しく周囲には寛容に、かつ正義に基づいた慈愛を持っ て接することが大切である。

 

織田信長にはこの点が欠けており、敵ばかりでなく見方にも非情であった故に、天下統一 ができなかったと言われている。