第1巻

今日私は新しい人生を始める。

今日私は古い皮膚を脱ぎ捨てて全く新しい人間となる。

その古い皮膚とは、長い間失敗や取るに足らぬつまらぬ事に悩み

傷跡だらけになった私の心の皮膚である。

 

私は失敗することはない。

 

なぜならば私の手には遙かな後悔で行手を示してくれる海図があるからだ。

この海図こそ 昨日はただの夢であった彼方の成功の地へ

危険極まりない海域を乗り越えて導いてくれるものだからだ。　

 

失敗による苦しみとは私にとっては無縁のものである。

 

私は今巨大なオリーブの木になろうとしている。

 

すなわち偉大なる商人になろうとしているのだ。

 

ではどのようにしてこの願いを達せられるのか？

 

大した経験もなく知識もない私が

どうやってこの大いなる目的を達し得るのか？

 

答えは簡単である。

 

私は良い習慣を作り出し その奴隷となる。

 

しかしどのようにすればこのような至難の業を達成できるのだろう？

 

それはこの巻物によって可能になるのだ。

 

そしてその秘訣の根本的原理は

『ある習慣を変えるものは新しい他の習慣だけであるという』

自然の法則に基づいているのである。

 

この法則に基づいて私が始めるべき新しい習慣作りの第一は

この巻物を読むという行為である。

 

それぞれの巻物は３０日間かけて読み続けなければならない。

 

その読み方は次のように読む朝起きたらまず読む。

 

次に昼食を済ませたら再び読む。

 

そして1日の終わりすなわち眠りにつく前にもう一度読むのであるが

この時は心を落ち着けて一字一句の言葉に精神を集中させて読むことが大事である。

翌日もこのやり方を繰り返す。

 

これを３０日間続けるのである。

 

そして次の巻物にうつり同様にして３０日間続ける。

 

このようにして私は全ての巻物と共に生活し

巻物を読むことは私の生活の一部すなわち習慣となる。

 

毎日読み返していると巻物はついには私の思考意識の一部となる。

 

それは私の理解し難い神秘的な力となる。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

毎日やり続けることによって新たな心ができるようなものである。

 

あなたは自分自身の心に条件反射を起こさせようとしている。

 

今日では潜在意識という言葉は一般的にもよく知られています。

 

これは私たちの心の奥底の無意識層と呼ばれる部分にあって私たちの様々な行動や野心を不思議な力で突き動かすコントロールボックスの役目をしているのです。

 

巻物を繰り返し読む行為は潜在意識の中に新しい中継機とトランジスターを植え込むという作業をしている事なのです。

 

この方法は別に奇妙なものでも現実離れしたものでもありません。

 

我が国の数多くの成功者たちはどのような状況下にあっても最大限の利益が得られるような行動を本能的に取れるように常に自分をプログラミングしております。

 

アメリカ合同生命保険会社の会長であり、また人にやる気を起こさせるその道の専門家でもあるクレメントストーン氏は彼自身この方法を駆使して大成功を収めました。

 

あなたの高い目標達成も決して不可能ではありません。

 

とにかく今すぐ始めようではありませんか。

 

ネギを育てる事もいいが私はオリーブを育てる。

 

オリーブを育てるには100年を要するが ネギなら９週間で収穫できる。

 

今までの私の人生はこのネギのようなものではなかったか？

 

 

「私は良い習慣の奴隷になる」