会員登録はこちらから

⑤五常の徳「仁義礼智信」

豊かな人間性を育むことが求められているが、日本の伝統や文化に大きな影響を与えた人と しての道、守るべき徳を説いた儒教の教え「五常の徳」について再確認したい。

 

五常の徳は、孔子、孟子が説いた、仁、義、礼、智の四端(生まれながらに人に具わってい る四つのもの)に、信を加えてまとめられたものである。

 

 

【信】

 

信とは、心と言葉、行いが一致し、嘘がないことで得られる信頼である。

 

嘘のために一度 損なわれた信頼を、取り戻すことは難しいことである。

 

たとえ、仁なる生き方を実践してい ても、人に信頼されないことには社会で生きてはいけない。

 

信頼は、全ての徳を支えるほど に大切である。

 

 

二宮尊徳は、「五常講」という五常の徳を実践する者であれば、その心を担保に金を貸す 金融の仕組みを作った。

 

この制度は、後の信用組合の原型となった。人にとって大切なこと、それは自分という人間を追究することにあり、いったい自分がど んな人間でどんな生き方をすればいいのかを考えることは、周りの人達にとっても、社会に とっても良い事だと思う。

 

この五常の徳の中には、人に対して持つ心と自分に対して持つ心と外面内面両方一体になっ て人の心は完成するということが書いてあると思う。